名前をもつ宝石
世界には、そのエピソードによって、名前が与えられた宝石があります。
【黒太子のルビー】Black Prince’s Ruby
イベリア半島中央部に存在したカスティーリャ王国のペドロ1世が、
1367年ナヘラの戦いに勝利した際、
軍事援助を行った「エドワード黒太子」に感謝し、謝礼として140カラットの赤色スピネルを送りました。(18世紀末頃まで、赤色スピネルとルビーは、同じ宝石と混同されていました)
エドワード黒太子は帰国後、病に倒れ、1376年に亡くなったため、黒太子の王冠や鎧につけられる事はありませんでした。
しかしその後、1415年アジャンクールの戦いに参戦したヘンリー5世の王冠、
1485年ボズワースの戦いに参戦したリチャード3世の鎧などにつけられました。
百年戦争を見守った宝石とされています。
現在は、1953年に作られた大英帝国王冠に飾られ、ロンドン塔に展示されています。
【カリナン】
1905年1月26日、南アフリカのプレミア鉱山から発見された3106カラットのダイヤモンド原石。
鉱山の所有者サー・トーマス・カリナン”Sir Thomas Cullinan”の名前に由来します。
原石は、トランスバール政府に100万ドル以上で売却され、1907年11月9日には、イギリス国王エドワード7世へ贈答されました。
イギリス王室は、オランダのアムステルダムにあるアッシャー社の切断師ジョセフ・アッシャーへ依頼し、カリナンⅠからカリナンⅨの名前がついた9個の大型ダイヤモンド、96個の小型ダイヤモンドに分けられました。

